開業時の物件選びで、内装のイメージや立地の良さばかりに気を取られて、家賃の水準を見誤ってしまうケースは少なくありません。家賃は一度契約すると簡単には見直せない固定費だからこそ、開業前の段階で「適正な水準」を知っておくことが重要です。
家賃比率の計算方法
家賃比率は「家賃 ÷ 売上 × 100」で算出します。治療院経営における家賃比率の目安は10%前後とされており、これを大きく超えると、売上が伸びても手元にお金が残りにくい経営体質になってしまいます。
具体例で考えてみる
たとえば15坪・月額家賃15万円の物件で、治療単価4,000円のメニューを提供する場合を考えてみましょう。月間売上が160万円だとすると、家賃比率は15万円 ÷ 160万円 × 100 で約9.3%となり、目安の範囲内に収まる健全な水準といえます。
一方で、同じ家賃15万円の物件でも、月間売上が100万円にとどまる場合は家賃比率が15%まで上昇してしまいます。物件を選ぶ際は、賃料の金額そのものだけでなく、「その物件でどれくらいの売上が見込めるか」とセットで判断することが欠かせません。
契約前のシミュレーションが肝心
坪数や立地条件から想定できる客数・客単価をもとに、契約前に月間売上の見込みを立て、家賃比率を試算しておくことをおすすめします。「良い物件が見つかったから」と勢いで契約する前に、数字での裏付けを持っておくと安心です。
アトラス会計では、物件契約前の収支シミュレーションからご相談いただけます。「この物件で本当に大丈夫か」を数字で確認したい先生は、ぜひ契約前にお声がけください。